DF-03 KMC
走行編 その4

DF-03+KMCの組立&走行レポをチームあざらしのねるそんがお届けします。



今回は今後DF-03の流用技の主流になるかも知れない
TRF501用ダンパーの流用にトライしてみました。

これだけしっかりとした造りのエアレーションダンパーが
比較的安価で入手出来るのですから使わない手は
ありません。

今回はエアレーションダンパーに慣れていない方の為に
ダンパーの組立tipsなんぞを織り込んでみました。

  
これがダンパー一本分の構成部品です。
シンプルですね・・・・

今回はOリングに京商の「Xリング」を使ってみました。
  
組立前にダンパーキャップのレンチで指した部分に
φ1.5のドリルで穴あけ加工を行います。

ダンパーキャップには元からオイル抜きビスを挿入する
横穴が開いていますので、に繋げる形で縦穴を穿孔
します。

  
Oリングの潤滑には専用のグリスも売られていますが
セラミックグリスで代用が可能です。

もちろんこの辺は各個人のこだわりが生きるポイントですので
気に入った物をチョイスして下さい。
  
フロントのダンパーシャフトには4ミリのカラーを入れて
ストロークを規制しておきます。

これはリバウンドを規制する事でドライブシャフトの脱落を
防ぐ為です。標準サイズのダンパーに合わせたダンパーステー
では、このダンパーのストロークを有効に使う事が出来ないの
ですが、これを矯正するにはダンパーステー自体を作り直す
必要があります。

この企画ではあまりハードルの高い改造は控えたいので
標準サイズのダンパーステーを使用することにしています。
  
ではダンパーにオイルを入れましょう。

この方法は、僕がいろいろ試した中で最も簡単に左右のダンピングを
そろえる事が出来たやり方です。
必ずしもベストでは無いかも知れませんが、エアレーションダンパーに
慣れないうちは左右の効きをそろえやすい組み方が重要だと思います。

まずはオイルをシリンダーギリギリまで入れます。
ピストンロッドを静かに上下させダンパー内の気泡を抜きます。
このとき多少オイルがあふれても気にしないように。
しばし放置、又はエアリムーバー等でシリンダー内の気泡を完全に
抜きます。この作業が不完全だと左右のシリンダー内に残った空気の
為に左右の効きをそろえる事が出来なくなります。
 
ダンパーキャップを閉める際に便利なのがアソシのキットに付属する
この工具です。シリンダーの六角部分にミラクルフィットします♪

ただしダンパーキャップは力いっぱい閉めるとネジが壊れます。
「きゅっ」と締めるくらいで十分です。
  
さて、ダンパーキャップを締めたら最初に加工したオイル抜き穴から
余分なオイルを排出する訳ですが、その際に便利なのがこれです。

Flap製の「ダンパーオイルアジャストゲージ」です。
簡単に左右のオイルの量を合せる事が可能で、エアレーション式の
ダンパーに慣れていない方でも素早く作業が進みますよ♪
  
このようにピストンロッドに装着した状態でピストンを押し上げ・・・
  
そのままの状態でダンパーキャップのビスを締めこみます。
ダンパーキャップに取り付けるM2×5キャップビスはTRF501Xの
キットには付属しています。アフターで入手するには「ビス袋詰C」に
入っているようですね・・・・

ビスを締めこんだらピストンロッドを数回上下させます。
このときクチュクチュとエアが噛む音がする事がありますが
エアレーションダンパーの場合はエア噛み上等です(笑)
オイルとエアを十分混ぜ合わせたらピストンロッドを伸ばして見ます。
スルスルとロッドがシリンダー内に戻って行きます。
次にピストンロッドを押し込みます。今度は若干戻る(伸びる)はずです。
まずはこの動きが左右で同じようになる事を確認し、大きく異なる場合には
オイルを若干足してオイル抜きの工程からやり直して見てください。

何となく左右が合ったらそれでOK!
難しい事は考えずに早く走らせちゃいましょう(笑)
  
組みあがったダンパーをノーマルのCVAダンパーと比較してみます。

DF-03に限らず他車のダンパーを移植する場合は
まずダンパー長を同じに合せる事が基本となります。
スプリングやオイルは使うダンパーにより変わってしまう事が多いので
選択肢の中から中間の硬さや粘度のものを選びセッティングをスタート
して下さい。

因みに今回DF-03KMCあざらし号は
スプリング TRF501用イエロー
オイル アソシ40
ピストン W4
でセッティングをスタートしました。



  取り付けに使用するブッシング等もTRF501X用を流用して
無事に取り付け完了♪


フロント側
リヤ側
そんな訳で早速走行させてみました。

CVAダンパーとの比較も行いましたが、ジャンプ後の安定感や
コーナリング初期の車体の動きのスムーズさには明確な違いが
現れました。本格的なオフロード走行を目指すならこれは「買い」です。
ねるそん愛用のアソシダンパーもかなり優秀ですが、このダンパーで
あれば甲乙付けがたいですね・・・・

今回のベストバランススプリングセットは
フロント レイスピード・ブラック
リヤ アソシ・グレー
といつもの組合わせに・・・・

今後さらにセッティングを進めて行きますのでご期待下さい。