「AZ-0014 フレックストップデッキ」の出来るまで

標準部品と入れ替えて使用するパーツを製作する場合には、FRP等で
同形状のレプリカを製作するところから開発スタートです。
基本的には手作業で糸鋸ギコギコで製作します。

「シャーシロールを増やす」という方向性は最初から決めていたので
2ミリ厚のFRP製の物からテストを開始しました。形状の違う物を数種類をテストした結果
思い切って左右を分割するとイメージ通りの特性が出せる事が判明しました。

大まかなアウトラインは、ノーマル形状を踏襲した方がメカレイアウトなどに制限を
与えずに済む事も判ったので、基本形状はこのまま行く事に決定です。


  
左右分割式に適した細かい形状を決定してFRP切り出し用の図面をCADで作成。
一緒に書いてある図面はローマウントウイングをテストする為に作ったダンパーステーです。
  
   
製作した試作品をテストカーに搭載して実験走行開始です。様々な条件でテストする為に
3箇所のサーキットで実験走行を行いました。数人のドライバーに協力をお願いして
感想を聞いたりもします。

せっかく高価な部品を購入していただくのですから、どんなレベルのユーザー様にでも効果が
実感できるような部品にしたいとの想いから、超エキスパートな方から中級の方までいろいろな方に
協力していただきました。

様々なご意見を頂きましたが、「効果有り!」「面白い」「ギャップ走破性が向上」「良く曲がる」
など高く評価していただけたので、この時点で製品化を決断。


  
テストカーフロント側
数種類の厚さをテストしてFRP試作品の出番は終了です。


  
テストカーリヤ側
テスト中に得たノウハウから製品版はUD(ストレートカーボン)で製作する事を決定。
ストレートカーボンで製作した数種類の厚さの物から最終的な仕様を絞り
製品版のt2.4ストレートカーボンが出来上がりました。



  
この時点で最終的な製作用図面を作成して「開発作業」は終了です。
企画立ち上げから販売開始まで約4ヶ月ほどでしょうか?
  
このようにして開発・製作された部品が皆様のお手元に届く訳です。
ノーマルとは一味違ったハンドリングを楽しめる「フレックストップデッキ」
ぜひお試し下さい!